余りは大事な答えのカギ で のぼる階段
算数の宿題が分からなくて困ったもんちゃん。割り算の応用問題ですがこれは・・・、苦手な大人も多そうな問題です。しかも、できる人なら苦も無くできてしまう問題なので、壁を乗り越えれば簡単なヤツです。では、その壁を乗り越える方法、ちゃんと教えてあげられますか?あなたはどうやって乗り越えたのでしょうか?
To solve is numeric.To teach is to image.
ちょっと難しい算数の問題 余りなく分ける方法とは?
もんちゃん小学3年生、割り算が大事なお年頃です。宿題では割り切れない数の割り算を余りを用いて答えるものが出てきました。さてその応用問題、61枚のクッキーを7枚入りと8枚入りの袋に分けて入れたらそれぞれ何袋ずつ必要か?という難問が立ちはだかりました!
Scratch(スクラッチ)で作った寸劇動画です。キャラクターもScratchで作ったオリジナルキャラです。
難問が現れた! 余りを使った問題
61枚のクッキーを7枚入りと8枚入りの袋に分けて入れたらそれぞれ何袋ずつ必要か?どうやって見つける?
なにこれ? どこからどう手を出せばいいの?
まずは整理しよう
①全部で61枚ある
②7枚入りの袋が何個かできる
③8枚入りの袋も何個かできる
④余らせてはいけない
まずこんな問題を見てもどうしたらいいか分かりません。ではなぜ大人は解けるのか?それは解いた経験があるから。そのものズバリではなくても、似た要素を含んだ問題を解いた経験はあるハズです。
つまり、弁護士が過去の判例を参照して進めるようなものです。でもその『過去の事例』がなかったら?その場合はどうしたらいいのでしょうか。もんちゃんも同じ気持ちでいるハズですよ。
大人は先に答えが分かる 故に教え方が分からない
数の扱いに慣れた大人、おそらく因数分解などを楽しめるタイプの大人ならば答えはすぐに導けるでしょう。でもそれは大人の解き方。子供の解き方でやらないといけないけど…
大人は数学で解いてしまう 算数は苦手かも?
慣れた大人の頭の中は
①7x+8y=61 と式を立てる
②x=(61-8y)/7 に式を変形する
③上記式が整数解となるyを探す
④y=5が求められる
大人は方程式を立てて考えてしまいがちです。ですが小学生は方程式なんて知りませんから。ではどうやって教えたらいいのでしょうか?
総当たりの組み合わせで考える方法があります、余りの出ないパターンを総当たりで探します。でもこれ、無駄や手間が多くないですか?
イメージで分かる所から考えよう いきなり答えを求めない
子供のやり方、だれでも納得できるやり方。段階を踏んで分かりやすく考えよう!
まずは試してみよう 間違えてから直していく
少ない方の7枚ずつにしたらどうなる?
①61枚を7枚ずつ分けてみる
②61÷7=8あまり5だから
③7枚入りの袋が8袋できたけど
④5枚余っている
⑤でもこれが考えるベースなんです
答えではないからって、それがダメとは限らない。まずは『やってみたけど上手くいかない』という叩き台を作るのは悪くない方法だと思いますよ。
7枚ずつの袋と8枚ずつの袋ということなので、まぁどちらでもいいのですが足した方が分かりやすいので少ない方の7枚入りの袋にした場合で考えます。
61÷7を計算すると8余り5です。つまり、7枚入りの袋が8個必要で、且つ5枚は入りきらずに余ったということですね。絵に描いてみると状況が分かりやすいですよ。
イメージで次にしないといけないことを考えよう どうすれば解決するか
7枚ずつに分けたら5枚余ったよ。ではこの5枚はどうしたらいいのだろう?
直すべきところが見つかった 何をするのか見えた
余った5枚をなんとかしよう
①5枚余ってる
②1枚ずつ、7枚入りの袋に入れよう
③5枚だから、5袋に入れたよ
数字ベース、文字ベースで考えていると、途中のイメージがしにくいですよね。どうなんでしょう、数字や数式を見てイメージが湧くというのは、よっぽどその数式に慣れているからなのではないでしょうか?三次式をみて三次曲線が思い浮かぶのは、少なくとも使った経験があるからですよね。
では経験がない場合は数式を見たところでイメージ化なんでできっこないですよ。今まさに、数式をイメージ化する実践の場なのですから、どのように考えればイメージ化が容易い(たやすい)かがポイントです。
この絵を見れば一目瞭然ですよね。でも、この絵を描けるというスキルが重要になってきます。イメージ化も慣れが重要ですね。
答えは意外と出やすいけど、大事なのは求め方 絵に描けば間違えにくい
5枚を5つの袋にそれぞれ1枚ずつ入れました。ということで8枚入りの袋は5袋、残り3個が7枚入りの袋となります。でもここで重要なのは答えではありません。
61÷7の答え、8余り5の『余り5』が8枚入り袋のかず、答えなのです。ということは、たとえば1234枚のクッキーを7枚入りと8枚入りの袋に分けたいといった場合でも、総当たりなんかせずに1234÷7=176余り2となるので、8枚入りの袋は2袋ということになります。計算で一発ですね。
なお、電卓で余りを求める方法なんて知らないという人に一つテクニックを。電卓で1234÷7をすると176.28571という答えが出ます。小数部分が欲しいので、[-]➡[176]と打って0.28571にします。これに7を掛けると1.99997、これはほぼ2ですから、余りが2だと分かります。
ある数で割り、整数部分を0にして、割った数を掛ける。これで余りが求められますよ。
感想など聞けたら嬉しいです!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!感想や質問、もんポコへの応援メッセージなど、コメントを頂けますと励みになります。お気軽に書き込みください!

一般社団法人ピンタニーニャ・プログラミング学習協会
最後まで読んでいただきありがとうございます